大規模な自然災害に対して、堤防やダム、排水施設などのインフラは不可欠です。
しかし、すべての災害を構造物だけで防ぐことはできません。だからこそ、防災を「災害を防ぐ仕組み」だけで考えるのではなく、災害が起きることを前提として、地域がどう備え、どう行動し、どう立ち直るかまで含めて考える必要があります。
行政が施設を整備すること、地域が危険を理解すること、市民が避難行動を取れること、情報が届くこと、被災後に地域が機能を回復できること。これらは別々の課題ではありません。
災害を完全に排除することを目標にするのではなく、被害を小さくし、地域が回復できる力を高める。その視点が、これからの防災には必要です。