今月5日に逗子市池子地区で通学途中の高校生が斜面から崩れた土砂の下敷きになり亡くなられました。
凝灰岩(ぎょうかいがん)と呼ばれる比較的脆い地層が風化することによって発生した表層崩壊だと専門家は推測しています。
三浦半島だけでなく、日本各地の住宅地のそばに地滑りや崖崩れの恐れがある場所として都道府県が指定する土砂災害警戒区域があります。
昨年発生した台風19号による水害でハザードマップの重要性が見直されていますが、ハザードマップで自宅周辺の土砂災害警戒区域についても確認しましょう。
そして、予兆(前兆)となるような小さな落石、不審な音、いつもと違う匂いなどの異変を五感で少しでも感じたら反射的に安全な場所に逃げるように心がけましょう。
2012年に発生した笹子トンネルの天井板崩落事故の教訓から道路や橋梁、トンネルなどのインフラの老朽化への対策も講じられつつありますが、安全を過信することによって安心してしまう「安全神話」は時として危険です。
近年ではグリーンインフラと呼ばれ、自然や生態系の機能がもたらす防災・減災面でのサービス(効果)が期待されていますが、当社も引き続き災害に強い森林づくり、コミュニティづくりをサポートして参ります。
中国武漢市で発生した新型コロナウイルスの感染による肺炎が国内でも広がりつつあります。手洗いなどのインフルエンザ対策と同様な予防のほか、不必要な混雑を避けるなどの「安全」対策をしましょう(不安と緊張も時として大切です)。