「旧日光街道幸手を感じる会」が主催する講演会に参加しました。

工学院大学の後藤治教授の講演ではご自身が立ち上げに携わった登録文化財制度について海外の事例等も交えながら分かりやすい説明がなされていました。参加者は幸手だけではなく各地から参加されているようでしたが、新たな幸手のまちづくりの鼓動を感じました。

そして、当日の午後に曳家(ひきや)工事が見られるということで当日の予定を急遽変更して久喜市の和田工芸さんと曳家の大御所である恩田組さんによる公開工事を見学しました。曳家が一般的だった頃から今まで立ち会う機会が無かったので歴史的な重みもある建築物が目の前で“動く”姿には驚きました。

油圧ジャッキで途中で微調整されながら20分ほどでおもな移動は完了しました。

粗い画像ですが動画を撮りましたので、ご覧ください。

曳家工事(30倍速で再生時間は37秒!)

自動車を走らせればどこにでもあるような大型ショッピングセンターの時代は20世紀に終わり、今世紀はゆっくりと歩きながら買い物を楽しめるようなまちづくり、社会変革が既に始まりつつあります。

建物の活用方法を検討中ということでしたが、車中心となった旧街道の魅力が湧き出す水源のような場所になることを心から期待します。