経団連の研究機関、21世紀政策研究所が国内外の長期経済予測シュミレーションの結果を昨日、発表しました。日本の人口が急激に減ることで経済が縮小する(人口オーナス)についてはいろいろな論調がありますが、今回の報告書は経団連の強いコネクションを使って多くの有識者からの意見を集めて纏めた内容です。シュミレーションをする場合に最も有用なパラメータ(設定条件)としては為替レートも加えられ、以下の4つの想定で予測がなされています。

①基本1:生産性先進国平均並み ⇒ 生産性上昇率が先進国平均並みの1.2%に回復
②基本2:「失われた20年」継続 ⇒ 経済が引き続き停滞することを想定
③悲観:財政悪化による成長率下振れ ⇒ 政府債務残高の積み上がりが重石となり成長率が低下
④労働力率改善:女性労働力率が2020年から2040年にかけてスウェーデン並みに向上すると想定

もちろん、GDPでは測れないのが我々人類の幸福ですし、経済予測は当たらないというのが現代社会の常識です。報告書では、先進国から脱落する厳しい現実を直視して日本経済の取るべき筋道を考えなければならないと纏めています。やはり、女性が働きやすい社会も重要なようです。

経済成長という夢から覚めて、新しい魅力的な日本について構想しましょう!(悲観論はポイッ)

報告書をご覧になりたい方はこちらをどうぞ。11、12ページが解り易い(!?)概要になっています。