三浦半島の最南端にある城ヶ崎にも近い小網代の森を訪れる機会がありました。ヤマザクラの花も残るタイミングに偶然重なり気持ちの良い散策ができました。

小網代の森は流域として自然が丸ごと残っている場所として知られるようになり来訪者数も多くなっています。ダイナミックな散策路が敷設してあるので植生を踏み荒らさずに歩けるように工夫されています。アカテガニの産卵が見られる時期には恐らくアカテガニの数を大幅に上回る見学者が押し寄せるのでしょう。

散策路沿いには案内看板も充実しており、横須賀三浦地域県政情報センターの協力で整備されています。すでに退職されていますが、情熱的な方が継続してご尽力されています。私も三浦半島の理解を深めるためのディスカッションを過去にさせていただいたことがあります。自然環境を保全することの難しさを実感させてれる風景はこちらの写真です。同じ尾根の北と南でこのような格差があるということは、大波がくるとだけで地形が変わってしまう小網代の森を時代の波に流されずに保全して自然のままに維持管理してきた関係者の長年の苦労は計り知れないものがあります。