キラリと光る個性が魅力的なミシマ社が最近出版した書籍が水面下で話題になっています。

仕事に絡んで経済学関連の書籍も目を通すことがよくありますが、この本の滑らかな語り口で書き連ねられた文章に炭酸飲料のようにスッキリとした不思議な感触を覚えました。

日本の経済が元気だったころは筆者が述べている通り、“貧乏”でした。その野生的な貧乏の中で「いま・ここ」にある自分に責任を持って生きていた時代だったとまとめています。

それでは題名にある“小商い”とは一体何なのか?

ぜひ本書をお手元にお楽しみください。ソニーの創業者井深氏が何を思考したのか、そしてソニーだけでなく、我々日本人は何を間違えてしまったのかについて全く予想もしない視点で考えさせられました。しかしながら、経営者は小さく商いをすればそれで良いというあまいことでは決してなく、身の丈が大切なのだということを肝に銘じてこの本を閉じました。

このように稀有な書籍を生み出した平川克美氏とミシマ社の三島邦弘社長に感謝と拍手を!