ブループラネット賞でお馴染みの旭硝子財団さんから新しい報告書

をお送り頂きました。一般書籍としても立派な装丁ですが、内容は著名な有識者からなる「地球環境を考える懇談会」が3年を掛けて議論をして作成しただけあって素晴しいものです。三菱総研さんがアドバイザー役を務めています。

従来の環境分野の専門家が集まって書いた本とは一味違って人文的な深く、広い視点を併せ持ちつつ、国境を越えた分析をしているのが最大の特徴です。

太陽のもとで自然も人間も生命力溢れるような社会(太陽エネルギー社会)の実現に向けて、広い思いやりの心でライフスタイルを変革しよう、という強いメッセージが込められています。私はデータ集に載せられた、日本が輸入している食料の生産に現地で必要な水(バーチャルウォーター)が、国内の灌漑に使われている水の量(年間570億㎥)を上回るというデータに驚かされました。

持続可能な社会を構築するためのヒントが多数盛り込まれた素晴しい内容です。

配布は先月中に終了していますが、旭硝子財団さんのホームページで内容が公開されています。 印刷されたものをご希望の方は主要な図書館でご覧になるかまたは信山社の改訂版(?)をお買い求めください。