2014年7月27日

35度を越す炎天下に春日部市内で開催されている自然観察会に参加をしました。(当日は幾つかの催しに誘われておりましたが、恒例行事を優先させて頂きました。)

大落古利根川の土手周辺で砂漠をさまようラクダのように移動をしながら野鳥や植物の観察をしました。土手に出来る木陰は砂漠のオアシスのように感じられました。一般にワンドと呼ばれるような川の窪地で今日は不思議な生き物を見つけました。現地は、ヒシやアサザ、サンショウモなどが生育する水深の比較的浅い水辺です。

カエルの卵のようなゼラチン質でバスケットボール大の物体が水面を浮遊しており、周囲を見渡すと他にも大小のものがプカプカと浮かんでいました。もしも、外来魚の卵ならばすぐに駆除しなければと思いながら、恐る恐る触ってみました。すると、魚の卵にしては固すぎ、コケが付着しているようなところもあるので、孵化するまで時間が掛かり過ぎているのではと、他の参加者と推測をしつつ、ネットを調べてみると外肛動物のコケムシ(苔虫)だということが判明しました。一般に外来種とされるオオマリコケムシなのか在来種なのかについて詳しい同定作業が必要となりますが、とりあえず外来魚の卵ではなかったと肩を撫で下ろして冷たいシャワーを浴びました。