先月、米国メリーランド州ボルチモア市における研究論文が話題になっています。

大気の汚染物質を吸着して、ヒートアイランド現象を緩和するなどの効果は広く知られていますが、「都市の樹木が10%増えると犯罪が13%減る」という興味深い結果です。(原典はこちら→Landscape and Urban Planning 106 262– 270

“City Tree”をそのまま和訳すると“市の木”となりますが、ここでは都市における樹木の効用について新しい見地が得られたということになります。汚い場所はもっと汚くなってしまうという“ブロークン・ウインドウ(割れた窓ガラス)理論”の逆で、樹木があることで犯罪が抑制されたという結論になっています。

直接的な因果関係についてはさらに詳細に渡る分析が必要かもしれませんが、身近に緑のある安心な都市、とってもいいですね。私も微力ながら応援します。