日進月歩(秒進分歩?)で進歩するAIの発展によって我々の生活もより便利になると言われています。
しかしながら、数式や絵画のように美しいものを愛(め)で、悪事や醜いものを疎(うと)む人間の本性はAIとは大きく異なります。
一方で、人間が社会において条規や前例、私欲で判断して作り出してしまう、硬直化して不快なサービスもまったくAIと同じだと感じることがあります。
世界はかくも複雑だ
来週の1月10日には米国でポピュリズムによって誕生した「またトラ」が稼働し、裁判で有罪判決を受けた大統領が国を治めるという前代未聞の状況となります。
自国主義(ナショナリズム)の勃興により世界の秩序と思われていた米国の役割が様変わりすることになるために米国外からは不安視されていますが、複雑系の理論においては良い予想も悪い予想も当たらないのが常です。
一方でロシアや中東などでは凄惨な紛争が継続しておりますが、対岸の火事のように捉えていても米国や中国の動きで日本国内の政治や経済に少なからず影響を受けることが予想されます。
数式と課題を解く
国内では4月13日から大阪万博が開催されます。
「いのち輝く未来社会のデザイン」をテーマに大阪の夢洲で建設工事が急ピッチで進められていますが、1970年大阪万博に関係する業務を事後ながら担った経験からすると当時の熱気とは大きな違いものを感じます。
しかしながら、閉塞感もある日本国内において、未来社会に向けたアイデアを構想し、実装するための実験場として多くの成果を期待をしたいところです
企業や地域などの個の集合体であるコミュニティも、目まぐるしく変化する社会情勢に合わせて変化が求められており、そこで発生する課題も複雑さを増してアップデートされます。
ステークホルダーの思惑等もあるので一見すると課題は複雑系にあるように見えますが、結果と原因を結びつける真の関係性は数式のようにシンプルであることが多くあります。
地球温暖化や人口減少、少子高齢化、思考停止等に起因するコミュニティへの被害を未然に防ぐ(もしくは軽減する)取り組みが求められ、津波のように押し寄せる激甚・急速・重篤な事象への対応は難儀です。
この1年も複雑な社会情勢の変化で難題も増えているのかもしれません。
当社はコミュニティに関係する人間の叡智を結集しつつ、AIやデジタル技術を活用しながら様々な課題の解決に取り組んで参ります。
つきましては本年も皆様のご協力をよろしくお願いします。