2021年1月1日

2021年の新しい年を迎えました。

昨年は中国の武漢に由来する新型コロナウイルス感染症によって多くの方が悲しい思いや不安な気持ちに苛まれる人類にとって苦難の年でした。

感染症の拡大は世界中で衰えを見せることなく広がりつつある状況にあり、本年は地球に生きる人類としての行動を試される年になるのだろうと感じています。

国内でも昨日の大晦日の陽性者数(新規感染者数)も1,000人のオーダーを超え、最多となっています。

ジョンズ・ポプキンズ大学は現時点で世界中の83,418,729人が陽性となったと集計しており、世界の人口の1.06%が既に感染した(陽性と判定された)ということになります。

陽性者数が最も多いアメリカでは1日に20万人以上増加しており、本日の元旦のうちに累計2,000万人を超えようとしています。

統計的には米国内の人口の5%以上が既に陽性となっているということになります。

統計分析から分かること

アジアの感染者数が比較的少ないこともあり、国内でも“ファクターX”の存在の推測や“民度”の違いなどの発言も耳にしました.

しかしながら、今般のウイルスは依然として謎に包まれたままであり、イギリスで検出された新たな変異種(ミュータント)が既に世界に広がるつつあるとも指摘されています。

世界の感染状況を把握して今後の行動方針を検討するために上記の統計などを定期的に分析しておりますが、陽性者数が最多となっているアメリカと日本には何の違いもないということに気づきました。

1ヶ月ごとの陽性者数の増加割合をグラフにすると下記のようになり、驚くべきことに増加傾向に日米の違いはほとんどありません。

difference
日本とアメリカの感染者数の増加割合の変化

唯一の差は、3月中に米国内で急激な増加があったということだけです(日本は241人から1,866人、アメリカは62人から161,807人に増加)。

この差はおそらくマスクや手洗い、うがいなどの感染予防対策の有無によるものなので、これらの日本の慣習が“ファクターX”や“民度”に相当するのだろうと推測されます。

逆を言えば4月以降は日米で同程度の感染増加率なので、日本の慣習でも感染増加が続くことは防げないということになります。

今年の取り組み

上記のような調査分析や考察をしている関係から、コロナ禍ではテレビ番組の協力を求められたり、新聞の全国版に紹介していただいたりすることもありました。

昨年は森林と人間の健康の両立を図るため「もりのフック(登録商標)」の販売を開始し、これまでの危機管理領域の枠を越えて健康増進ビジネスにも参画することとしました。

本年もかけがえのない地球に生きる責務として、皆様と協力しながら事業を通して「自然と人間の健康づくり(One Health)」に努めて参りたいと存じます。

地球上の自然と人間の健康(One Health)

皆様のお役に立てるよう精進して参りますので、本年もより一層のご愛顧のほどよろしくお願い申し上げます。