今日はアースデイ(地球の日)

COVID-19による大打撃を受けて、世界中の企業や研究機関はこれまでの「正常な状態(normal)」に戻ることは難しいだろうとの推測から「new normal(next normal)」への移行のためのマネジメントに取り組み始めています。

2008年に韓国の昌原(チャンウォン)で開催されたラムサール条約第10回締結国会議のテーマは「Healthy Wetlands, Healthy People(健康な湿地、健康な人々)」でした。

気候変動は人類の健康や発病のリスクにも影響を及ぼしつつあり、湿地の生態系も大きく関係しているという報告はとても画期的で注目されました。

コロナ禍にある地球の日ということで、人間の活動によって大きく影響を受けている地球について思いやることを考えてみましょう。

都市部における公園利用の考え方においては「Healthy Parks, Healthy People(健康な公園、健康な人々)」という活動がフィンランドやオーストラリア、アメリカで広がりつつあり、医療費の削減効果も期待されています。

日本発祥の「森林浴」も海外では「Shinrin-yoku (forest bathing)」として注目されています。

気候変動によって熱波や旱魃、洪水、感染症が激甚化し、人類の生命を脅かしているように痛感させられますが、都市化に伴って発生しているヒートアイランド現象も身近な問題(今年も・・・)として挙げられます。

これまでは生物多様性と気候変動の関係、生物多様性と健康の関係、健康と気候の関係といった、それぞれの関係性について調査や研究が進めれてきましたが、近年では3つの関係性を複雑系の概念をベースに議論されるようになってきました。

ClimateChange
気候変動と生物多様性、人類の健康の相互的な関係

行政やビジネスにおいてもそれぞれ「縦割り」による部分最適で捉えられてきた3つの領域について、新しい時代では横断的に取り組むようになりそうです。

弊社も公園等の公共施設の管理から健康増進、防災対策などの業務を通してコミュニティの持続的な発展に努めます。

地域住民の健康を支えている身近な公園について

小さなお子さんがいらっしゃるご家族の方からは、近所の公園が使えないので子どものストレスが心配という声をお聞きしています。

3蜜(密閉、密集、密接)に該当することもあるので公園全体を使用禁止(封鎖=ロックダウン!?)にする検討や、大型遊具だけを使用禁止にしてブランコなどの単独利用の遊具だけは使えるようにするというような協議が行政や指定管理者でなされました。

確かに不都合が生じますが、感染していて自覚症状がない人が周囲にウイルスを拡散させてしまう可能性もあるため公園においても一定の規制が必要です。

ちなみに山中伸弥教授はランニング中にもエチケットとしてマスクやバス(スポーツ用ネックウォーマー)の着用を推奨しています。

1日も早い感染終息と緊急事態宣言の解除を祈りつつ、もうしばらくは身近な感染を防ぐために心穏やかに落ち着いて生活をしましょう。

Healthy Earth, Healthy People
(地球が健やかであれば人間も健康になれる)